HailMary Magazine/LIVING STREET TREASURE Vol.037 June 2019
先日発刊されたばかりの
「HARD BOP!! MAGAZINE Vol.4」
今回は「国宝にしたいライフタイムギア」と題したページに
これまであまり語られることがなかった、世界的なターコイズの権威としても知られる正木氏のもう一つの顔である
"インディアンネームを持つシルバージュエラー" としての側面についても書かれています。
似たようなモノが巷に溢れ、流行と共に消費される昨今
代表作とも言えるスムースフェザーを始め、一目でネイティブスピリットと分かるオリジナリティと躍動感に満ちた作品群。
唯一無二のデザインで、力強い洗練されたフォルムは年月と共に風格が増し、更に深みのある輝きを放ちます。
正木氏のインディアンネームが示す通り「調和と共生」というインディアンの哲学までもが込められた
"共生を知るゆえに可能な独立独歩のクリエイション"
その独創性に溢れた作品が生み出される理由の一端を垣間見ることができます。
また、1800年代後半からジュエリーを作り始めた 「Slender Silver Maker」 の伝統的な手法を受け継ぐ
5代目の正統後継者 「Ernie Lister/アーニー・リスター氏」の工房で正木氏が製作された
コンチョが付いたメディスンバッグも掲載されています。
ナヴァホ族の巨匠であり、伝統的な手法を守り続けるアーニー氏は正木氏を3人目の正式な弟子と公言しており
そのアーニー氏の工房に出入りし、製作手法を目の当りにしたことで、正木氏のモノ作りも新たな境地に達し
チャングリシカワカン カスタムジュエリーも、よりバリエーションとスケール感が増し、特別な存在感を漂わせています。
1988年にネイティブスピリットをスタート。
ラコタとディネの家族に迎えられ、チャングリシカ ワカンのインディアンネームを授けられる。
ターコイズの世界的コレクターとしても知られており、氏の製作するターコイズジュエリーはアメリカのターコイズミュージアムにも所蔵されている。
リザベーションに住むインディアンの家族の元を足繁く訪れて暮らすことこそが
正木氏にとって人生の命題であり主題である。
そのなかで生まれた着想を盛り込んだジュエリーを作るのは正木氏にとって極めて自然なことであり
だからこそ無理がなく誠実なのだ。
ブームに踊らされることなく、自分のモノ作りを守ること。
そして、その根底には調和と共生というインディアンの世界観が存在する。
それこそが正木氏の作品に対して熱心なファンが存在する理由であり
ネイティブスピリットが確固たる存在感を持ち続けている秘密ではないだろうか。
本文より抜粋
唯一無二の輝きを放ち、そして次の世代へと継承されていくための特別な空気感を纏うネイティブスピリット。
HailMary Magazine /LIVING STREET TREASURE
Vol.037 June 2019
是非ご覧ください。