「代々の ”戦士たちが登る山” で儀式を終えて降りてくると、おばあさんが感謝の食事の用意をして待っていてくれる。
儀式を受けたのは自分なのにその自分に感謝してくれる。
ラコタは人に動物に大地に、自分以外のすべてに祈り、感謝する。それは結局自分に還ってくるからだ」
・・・と語るのはNATIVE SPIRIT代表の正木大氏。
彼はアメリカインディアンのスタイルや生活様式に魅せられ、1989年にディネ(ナバホ)族の家族に迎え入れられ
ネイティブアートの技法を学び、1993年ラコタ(スー)族のファミリーになって
「Changlishika Wakan」というインディアンネームを授かった数少ないアーティストでもある。
また、一般的なツーリストジュエリーと一線を画し、総採掘量の10%を更に下回る安定加工が施されていない
ナチュラルターコイズを専門に扱う世界的にも有名なターコイズコレクター兼トレーダーとしての側面も持つ。
正木氏は現在も毎年渡米し、アメリカインディアンと共に過ごし、彼らのスピリットを感じながら製作を続けている。
何世代にも渡って形を変えず伝えられてきた伝統を守り、揺るぎない信念を持って作られた作品は
時代が変わってもいつまでも愛用され、残っていくのだろう。